プログラマーなら見たことがない人はいないのではと思うほど有名な、プログラミング動画学習サイト「ドットインストール」。
そのプログラミング学習サイトのドンであるあの「ドットインストール」が、今年の1/1からスパルタプログラミングスクール【256times】の0期生を募集し始めました。しかも、なんと、無料で…!!
プログラミングスクール界隈、プログラマー界隈、プログラミング初心者界隈と、関係者各位に走った衝撃は計り知れません。
しかし、その0期生になるためには、「スパルタ」と名乗るにふさわしい過酷な試練の数々を、14日間に渡り乗り越えなくてはいけません。
現役webプログラマーのぼくも挑戦をしましたが、14day続く課題の12day目で脱落しました。トーナメントで言うところの準々決勝。くそおおおおおぉおぉぉおおお
今回は、惜しくも落ちてしまいましたが、そこで落ちた原因の分析を備忘録がてら書きます。
結論、真に落ちた理由はわからないけど、無料だしプログラミングに興味ある全人類は応募すべき素晴らしい内容でした。
具体的な問題のネタバレは禁止されています。質問されてもお答えできませんのでご了承ください。
目次
ドットインストールのスパルタプログラミングスクール【256times】の概要。
特徴は下記の通りです。
- 3ヶ月間、10名程度の少人数スパルタ方式
- 参加までのハードルも高いです
- 期間中であっても、課題をこなせなくなったら退場になります
- ほぼ無料です(スクールの受講料は無料ですが、期間中、必要なら月額980円のプレミアム会員になってください)
10名程度に絞るため1/1〜1/14日まで毎日、朝6:00に課題が送られそれをその日の24:00までに回答します。通過した人だけ翌日もメールが届く。ボリュームは30分〜1時間想定(と公式では言っていますが、ぼくは毎回2~3時間はかかりました…!笑)
このプログラミングスクールの目的は、「テクノロジーコミュニティで友達が作れるようになる!」です。
そのための最高の自己紹介として、ドットインストールがサポートの元、JavaScriptを使い自分でオリジナルのアプリケーションを三ヶ月間で作ります。
転職のサポートはしませんが、自身でオリジナルのwebアプリケーションを作ったとなると、実務経験なくとも転職のハードルはかなり下がりますね。
こんなすんばらしい内容がほぼ無料。時間を確保できるならば申し込まない理由がなかったです。
ちなみに応募者は413名。ぼくの予想は1000名くらいだと思っていたので想像より少なかったですが、それでも10名に残るためには倍率40倍以上の厳しい選考を通過しなければいけません。
わいが12dayに落ちるまでの経緯と、落ちた原因を分析
経緯
ぼくは、全部で14dayある課題のうちの12day目で落選しました。
14日間で413人が10人に絞り込まれるとすると、単純計算で毎回約30人ほどが落ちます。つまりぼくが落ちた12dayでは約90人から約60人に絞り込まれるタイミング。まだまあまあ残っているけど、もう少しっちゃもう少しです。
元旦から毎日2~3時間ほどは課題に費やし、本気で問題を解いていました。
問題は明確な答えがあるような課題ではないのですが、限られた時間の中で自分でも納得できるような答えを毎回回答できていたので、正直全く落ちる気がせず、毎回自信満々に課題の回答を送っていました。(こういうところも敗因だったのかもしれません…笑)
他の受験生と比べて自分の記述が劣っているとは思いませんでしたし、現役プログラマーなのでそこも有利に働いたと思います。
もう本当に99.9%通ると思っていたので、落ちることなんて想像もしなかったしなんなら通過したあとのブログの内容まで考えていましたからね…過去のアホな自分を引っ叩きたいですね…
そんな中、いつものように朝起きてメールをチェックすると、ドットインストールからメールが来ていない。。。何かの間違いかと思いリロードしまくったり迷惑メールを見たりしましたがドットインストールからのメールはありません。
そこで落ちたことを知り、「悲しい」という感情よりも先行して「なぜ??????え????は????ええ???」みたいな感じでした。
そんな自信満々だったアホなぼくが、なぜ落ちてしまったのか、分析しました。
問題の回答の質が単純に低い。
当然の理由ですが、回答の質が単純に低い場合です。
自分の中ではよくできた出来でも、この選考は圧倒的相対評価。ぼくの渾身の回答よりも優れた回答を叩き出す人が10数人いたら、当然ですが落ちてしまいます。
こればっかりは仕方ありません。100%自分の実力不足。
日頃からしっかりと情報収集しプログラミングを勉強し、思考を深く鋭いものにしていくしかありません。
あとは、ぼくは課題に平均2〜3時間くらいかけていたのですが、もしかしたらもっと4〜5時間とかかけて考えたら、より質の良いものが出来たかもしれません。
仕事もありますし時間かけすぎ戦法は好きじゃありませんが…
回答のベクトルが違う。
就職活動みたいなものです。
例えば飲食店の接客の面接なのに、「数学オリンピック世界1位で宇宙工学を勉強して弁護士の資格も持っていますが、人と話すのが大っ嫌いです」みたいな回答をしたら、その人がいかに優秀でも「この人は優秀だけど弊社(ドットインストール)には向いていないな…残念だけどさようならー」となってしまいますよね。
今回の課題は単純なプログラミングのスキルを測るものだけでなく、その人の発想力や人柄やプログラミングの適性や、なんなら人生観まで見えてしまいそうな課題でした。
今回ドットインストール側が求める人(スキルや適性や人柄)と、ぼく自身のそれらがマッチしていなかったのかもしれません。
これも仕方ない。
どうしても通過するためには、ドットインストール側の意図をしっかりと組んだ回答をしなければいけません。例え自分を曲げようとも…
余計なことまで答えすぎた。
個人的にはこれが一番の敗因だったかなと思っています。どういうことか。
例えば、「あなたが最近失敗したことを、理由も含め100字以上で教えてください。」というような課題があったとします。
失敗したことが、例えば資格試験だとして、シンプルな回答例はこうです。
「最近私が失敗したことは、〇〇検定に落ちてしまったことです。理由としては2点あります。1点目は単純な勉強不足です。毎日1時間の勉強を30日間続けただけでは、合格点を取れるほど習得出来ませんでした。2点目は、試験慣れをしていなかったことです。模試を受けたことがなかったので、本番で緊張し頭が真っ白になってしまいました。上記2点を修正し、来年の受験ではなんとしても〇〇試験を通過します。」
的な。これだけだとシンプルすぎるしオリジナル性もないのでダメかもしれませんが、もうちょっと肉付けすれば良いです。
しかししかしぼくは、余計なことまで書きまくっていました。
先ほどの例でいうなら、上記の回答を事細かく肉ずけした上さらに、
- 失敗したことランキングベスト5
- そもそも〇〇資格とはどんな資格?
- なぜその資格が欲しいと思ったのか
- 次回失敗しないための対策5つ
- 復習のポイント
- その資格を身につけどんなことをしていきたいか
- その資格保持者の平均年収
みたいなことも書きました。この例は極端に関係ないことを書いてみましたが、先方の提示してる質問の答えではないようなことも書いてしまいました。
余計なことを追加した理由は、「運営側に自分の考えや状況を正確に伝えるため」「他の人との差別化」「熱意を見せるため」です。
そう思ったぼくは、運営側が「100字以上で答えてちょ☆」といっているのに、ある時には5,000字以上書いていました。文章書き出すと止まらん…
これ、冷静に考えてよくないですよね。
プログラミングは無駄を省くもの。コードは出来るだけ分かりやすく短く書くのが鉄則です。そんな中ぼくは、クライアントが要望している以外の、使うか分からない機能を大量に実装し納品してしまいました。
もしかしたら「その機能いいね!」となって採用されるかもしれませんが、そもそもそんなたくさんの機能を読むには相手の労力も半端ないです。
もっと端的に質問されたことにしっかり答え、それにちょっと追加するくらいにしたらよかったのかもしれません。
解答欄への記入を、先方の指示通りにしていなかったかもしれない。
256timesで怖いのが、「ドットインストールが指定する回答方式に少しでも沿わなかった場合、即失格。」というところです。
毎回課題のたびに回答形式が変わります。ファイルを添付したり、「1,3,2,5,6」のようにコンマで区切って回答を記載したり…。この例で言えば、先方の指定するファイルではないものを送付したり、「1,3,2,5,6」が「1,3 ,2,5,6」のようにスペースが空いていたりすると即失格。
あまり考えたくありませんが、ぼくの回答の仕方が先方の要望通りになっていなく、落ちてしまった可能性もあります。
12dayの課題はそんなミス起こりそうにない課題でしたが…
もしかして経験者より初心者を優先…?
これはまずないと思いますが、あくまで可能性の話です。
今回の応募条件は、「毎日なんらかの作業ができること」や「指定の日時に集まれること」です。年齢や経験の制限はほぼありません。
つまり、割合の差はあれど「HTML?CSS?なーにそれ?」という100%未経験の人や、「エンジニア歴10年。PHP、Ruby、Python、なんでも出来ます。」という経験豊富なエンジニアの方まで、様々な属性の方が応募してきたことでしょう。
運営側の気持ちに立ってみます。
そんな「100%未経験」と「ベテランエンジニア」が一堂に会し、おのおのアプリケーションを作っていくと、スキルの違いも凄すぎますし、3ヶ月後の発表の場でも全く別次元のものが出来上がる可能性が高いです。
教えることも全く違うでしょうしね。
そうなると困るため、「初心者を優先して取ろう。」という心が働き、現役エンジニアのぼくが落とされてしまった可能性です。
ドットインストールの「よくある質問」に、「参加者のスキルレベルが一定であることは稀だと考えているので、個々人にあわせた課題を考えております」と書いてあるのでまずないかと思いますが、あくまで可能性です!
こういうこと書いて自分を納得させないと、落ちたことを受け入れられないのだよ!!
なんだかんだ落ちて安心している自分もいる。
もちろん落ちて悔しい残念だーという気持ちが大きいです。
しかし一方、「落ちた。ということはこれから3ヶ月間圧倒的勉強の毎日を送らなくて済むぜ…」と、どこか安心している自分もいてびっくりしています。
自分の将来やキャリアを考えたら絶対に通っていた方がいいのに、こんなことを思ってしまう自分は本当に怠惰の権化だなあと。
今回は落ちてしまいましたが、自分で勉強することももちろんできるので、怠惰に負けず細々と勉強していきたいですね。
まとめ
同じく256timesを受けた人はどう思っているのか、受かった人はどう考えているのか、非常に気になります。
もしよかったらコメントでもtwitterでもなんでもいいので教えてくださいー
また、受かった方は本当におめでとうございます。僕たちの分まで頑張ってください。俺に勝っておいて負けんなよ!!
それにしても256timesを共に受けた人は、なんだか謎の仲間意識が生まれますよね笑
ではー
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