本【水野学著:センスは知識からはじまる】全てのセンスのない人へ。

センスは知識からはじまる

こんにちは。先日までセブ島に半年間住んでいました。やす(@yasuyuk0430)です。

 

突然ですが、あなたは『センス』がある方ですか?それともない方ですか?

僕は、前の記事、僕がデザインを愛すことができない、というか嫌いな理由4選でも触れましたが、デザインが大嫌いだし苦手。自分のセンスにコンプレックスを抱いていました。センスとは生まれ持った特性であり、ある一定の人にのみ与えられる神様のギフトのようなものだと思い、半ば諦めていました。

しかし、この水野学さんの本『センスは知識からはじまる』によって、僕のセンスに関する考えが覆されました。目から鱗の数々!

センスというのは持って生まれたものではなく、知識の集約であり、誰でも得ることができるという話です。

センスという得体の知れないものが、かなり形を持って見えるようになったので、それをメモがてら書いていきます。

センスに関係あるお仕事や、センスに自信の無い僕のような人全てに、希望を与える本だと思います。

かなりのネタバレを含みますので、苦手な方はご注意ください。

 

水野学さんとは

水野学さん

著者の水野学さんとは、good design companyの代表取締役の方です。

有名な作品としてはくまモンをデザインしており、デザイン界では有名な方です。

出身大学は多摩美術大学。今では代表取締役以外にも慶應義塾大学特別招聘准教授をやっていらっしゃいます。

要は「センスがいい」を具現化したような方です。

 

センスの定義

ところで、『センス』を定義するとしたら、なんなのでしょうか?服を選ぶセンス、経営のセンス、料理のセンス、野球のセンスなど様々なセンスがありますが、その定義というのはとても曖昧です。

しかし水野さんによると、センスとは『数値化できない事象を最適化する能力』だとおっしゃっています。

おしゃれもかっこよさもかわいらしさも、数値化できません。しかしそのシーン、その時一緒にいる人、自分の個性に合わせて服装のよし悪しを判断し、最適化することはできます。それを「かっこいい、センスがいい」と言うのです。

実際に数値として測れないので、センスはとてもわかりにくいように感じますが、どのような環境のもとにあるのかに大きく左右されます。

 

センスが良くなるためには、『普通』を知る。

センスがいい物を作るためには、そのジャンルの『普通』を知ることが大切です。

普通こそ、「センスのいい/悪い」を測ることができる唯一の道具なのです。

普通を知るというのは、「いいもの」「悪いもの」がわかり、その真ん中もわかるということ。自分の中に物を測る確かな定規ができていると、その普通を意図的に外したありとあらゆるものができるという考えです。

確かに料理で考えてみると、プレーンな「カレーライス」を知っているからこそ、そこから派生した「グリーンカレー」や「チキンバターカレー」やはたまた「納豆カレー」などの味や見た目を、センスがいいもしくは悪いと判断できます。普通のカレーライスを食べたことない人にとっては、他の派生カレーを比べるための材料が自分の中に無いわけです。

数値化できない事象を測る方法をたくさん知っていればいるほど、センスがよくなります。

普通を知るということは、ありとあらゆるものを作り出せる可能性がたくさんあるということです。

 

センスとは?

そこでセンスとは何か。水野さんは、「センスとは知識の集積である。」とおっしゃっています。

  • 文字を書く人は『言葉』を多く知らなければいい文章は書けない。
  • 道路を掃除する人は『綺麗にするとはどういうことか』を知らなければ綺麗な道路を作れない。
  • コンビニで働く人は『便利とはどういうことか』を知らなければ便利さという価値を与えることができない。

これらの例のように、その物事に対する知識がないと、センスがいいと言われるのものは作ることができません。

英単語の量以外同じスペックの男性が二人いたとして、その二人の男性が外人女性を口説くのに、一方は英単語を1000個しか知らず、もう一方が英単語を10000個知っていたとしたら、どちらがバラエティーに富んだセンスのいい口説き方ができるかは明らかです。

とにかくそのジャンルについての知識を蓄えまくることが、センスが良くなる方法です。

 

客観情報の集積がその人のセンスを決定する。

また、センスが良くなるにはただ知識を蓄えただけではダメで、そこには客観性が大切です。

センスの最大の敵は思い込みであり、主観性です。思い込みと主観による情報をいくら集めても、センスは良くならないのです。

ファッションを例にするとわかりやすいかと思います。

流行もののブランドばかりをつけていてもオシャレに見えない人が数多くいて、そこには客観性が欠けています。

自分はどんな顔の形で髪は何色で、体型は太っているのか痩せているのか、肩幅は広いのか短いのか、太ももからふくらはぎにかけてのラインはどう見えるのか、自分の性格や喋り方による雰囲気はどうなのか、そういったことまで分析して初めて、それに最適な似合う服が選べます。

思い込みを捨てて客観的な情報を集めることこそ、センスを良くする大切な方法です。

ちなみに僕は、少し可愛い系の服が見ていて好きなのですが、目がきつめで顔が細長く雰囲気も親しみやすいよりはクールな方なので、黒白で寒色のモード系の服の方が似合うと思っています。自分の好きな系統の服が似合わないつらさよ、、、

センスに自信がない人は、自分が、実はいかに情報を集めていないか、自分が持っている客観情報がいかに少ないかを、まず自覚しましょう。いくら瞬時に物事を最適化できる人がいたとしても、その人のセンスが感覚ではなく、膨大な知識の集積なのです。

この意見は、僕が以前に書いたナレッジの蓄積の話と似ています。水野さん同じようなことを考えていたとは光栄。

 

知識を増やす3つの方法

知識を増やす方法としては、三段階のアプローチがあります。

王道から解いていく。

「王道のもの」は何かということから紐解いていきます。王道は王道の地位を確立するまでに、様々な要素が改良洗練され、数値化できない事象のよし悪しも限りなく最適化されているはずです。でなければ人は長くその商品やサービスを受け入れません。

そして、その王道を探す旅の最中は、見つけるために様々な知識を集めなければいけないので、結果そのジャンルにまつわる幅広い情報を知ることになります。

 

今流行しているものを知る。

次は王道の反対、「流行」を知っていきます。一過性のものですが、王道とはまた違った知識を得ることができます。

そのための手立てとしては「雑誌」に目を通すことがいいです。雑誌は流行の宝庫ですからね。

 

「共通項」や「一定のルール」がないかを考えてみる。

これらの方法で自分の中に知識が溜まっていったら、最後はそれらの中の「共通項」や「一定のルール」を自分なりに分析します。

本の中では、水野さんは売れているショップの共通点を自分なりに分析していました。

自分なりに見つけた「入りやすいお店(=繁盛するお店)」に共通するルールを挙げていきました。これはかなり具体的で、「床が暗い色」「入り口が高すぎない」「雑貨点の場合は、他のお客さんとの距離が近く少しごちゃごちゃしているくらいの方が来店が多い」など。

「床が暗い色」というのは意外ですよね。本の中ではその理由も細かく語っています。

 

まとめ

世界的にセンスがいいとされている水野さん。そんな方の作った最後のアウトプットを見ると「センスがいいなあ」となりますが、そこにいくまでには数々の知識の蓄えと分析があり、ガチガチの論理で成り立っていました。

知識があれば僕のようなセンスゼロ(今はこの言い方は適切ではないかもしれません。)でもセンスがあるものを作れるかもしれません。

上記の内容は本の一部で、もっと驚くような記述がたくさんありました。

「センスとは、知識にもとづく予測である」「せまいセンスでも、それを軸に仕事をすることはできる」「好き嫌いでなく例を挙げてセンスを磨く」などなど!

本当に勉強になったいい本なので、ぜひ一読おすすめします。

 

センスは知識からはじまる

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