転職する前にほんとに読むべきだった一冊の本「転職の思考法」

転職の思考法

転職の仕方って習いませんよね。

情報源は主に転職した先輩の話だったりググった情報だったり転職エージェントの話だったり。

確かに中にはとても役立つ情報もありますが、転職は個人の状況や年齢によっても全然違うし、かなりの人に当てはまり体系立てて「こうするべき」という理論はなかなかありません。

しかし、見つけました。

転職に対して1つの明確な答えを出している本。「転職の思考法」

そうだったのか…っと思うような情報がたくさんあります。これを読まずに転職している人がいると思うとゾッとする。

目から鱗の情報もいくつか抜粋しつつ、ご紹介します。

 

転職の本をおすすめしている記事なんて無限にあって、一冊の本だけを紹介しているこの記事は、きっと検索の上位になんて入るはずもありません。なので、この記事を読んでくれているブログのリピーターさんや友達に向けて書きます笑

 

「転職の思考法」はどんな本で誰が書いている?

「転職の思考法」の著者

著者の方は、株式会社ワンキャリアという人材会社の執行役員の北野唯我さん。新卒で博報堂に勤め、その後外資系コンサルのボストンコンサルティンググループに勤めたりなど、絵に描いたようなエリート街道を歩んでいる方です。

ぼくは全く知りませんでしたが、数々のメディアに取り上げられていたりなど業界ではなかなか有名な人みたい。

ちなみにこの方のブログめちゃ面白いから、時間があったら覗いてみてくださいな。

北野唯我さんのブログを読みに行く

 

「転職の思考法」はどんな本?

物語形式に進んでいく

この本は、よくある転職本のように「転職はこうしたらいい」という情報の羅列ではなく、物語形式で話しが進んでいきます。

主人公の青野は、30歳になり自分のキャリアに不安を抱える男性です。新卒でそれなりに苦労して入った会社に勤めており転職経験はなし。営業職ですが特別な専門性もなく大きな組織を率いた経験もありません。ましてや特別な才能もないいわゆる平凡なサラリーマン。

今の会社の業績も年々下がっていき、周りの優秀な人はどんどん辞めていく状況の中、自分も焦り転職を考えます。

そんな時、1人の経営コンサルタント「黒岩」に出会い、数々の問題を通し自身の今後のキャリアについて学んでいきます。

まるで読みやすい小説のようにサクサクと進んで行くので、あっという間に読めてしまいますし、毎回分かりやすくまとめてくれるのでしっかり理解できます。

 

「このまま今の会社にいていいのか?」と一度でも思ったら読むべき本

サブタイトルが「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む本」なのですが、本当にその通りだと思いました。

転職に関して、いろいろ悩みや疑問がありますよね。

「この仕事、ひょっとしていつかなくなる?」「いまのままじゃいけない気がするけど、転職して給料が下がるのも嫌…」「同期は優秀な人から辞めていく。自分はこのままでいいのか?」「本当にやりたいことがいつまでたっても見つからない」などなど。

そういった悩みに対して、物語上で明確な答えが書いてあります。

また、転職を迷っていなくとも上記のような悩みを考えてたことがあるのなら、ぜひ読んでみることをおすすめします。読んだ末「転職をしよう!」なのか「もうちょっと今の会社で頑張ろう」なのか分かりませんが、転職に関しての悩みに答えが出るので迷うことが無くなるorだいぶ減ります

 

驚きだった転職に関する思考法

今回ぼくがこの本を読んで、ためになったことや驚いたことの一部をご紹介します。本読むのがどうしても苦手な人もいますもんね。

 

自分のマーケットバリュー(市場価値)をどうやって測るか

「マーケットバリュー」とは市場価値。市場価値とは、その名の通り、今の会社の価値ではなく世の中から見た自分の価値、値段のことです。

いま勤めている会社が潰れても、生きていける人といけない(給料がだいぶ下がってしまうor転職が厳しい)人の差は、このマーケットバリューが自分にあるかどうかで決まります。

ではマーケットバリューはどうやって測るのでしょうか。

それは、「技術資産」「人的資産」「業界の生産性」を掛け合わせた箱の大きさで決まります。

マーケットバリューの測り方

この箱が大きければ大きいほど給料の期待値が高く、理想的なキャリアは少なくとも二つ以上が高いです

典型的なキャリアの築き方

転職は、この3つのうちどの資産を伸ばすか決め、じゃあそのためにどんな業界にどんな職業で入るかを決めることが大切です

本書では、この三つの資産を伸ばす具体的なstepまで解説してありますので、一部を抜粋しご紹介します。

 

技術資産

技術資産は「専門性」と「経験」でできています。

・「専門性」というのは、「職種に紐づく専門的な技術」

例えばプログラミングやデザインやコピーライトや新規開拓のようなものですね。

・「経験」というのは、「職種に紐づかない汎用性の高い技術」

例えば、チームマネジメントの経験、子会社の経営、企画系の仕事などです。

そして、ここからが大事なのですが、年齢によって身につけるべき技術は違います。

20代は「専門性」、30代以降は「経験」を取るべき。なぜなら、専門性を身につけてしまえば、専門性のある人間にこそ「貴重な経験」が回ってくるからです。

深い専門性がなく誰でもできる仕事しかしてこなかった人に、責任のある大切な役目を任せることはできません。専門性を20代のうちに身につけてしまえば、おのずと貴重な経験ができるようになります。

 

人的資産

割愛します。

 

業界の生産性

めちゃくちゃ大事です。

上記で説明した「技術資産」や「人的資産」がいくら高くても、この業界を間違えて就職してしまうと、自身のマーケットバリューは絶対に高くなりません。

「業界の生産性」とは、その業界にいる人間が、平均一人当たりどれほどの価値を生み出しているか。です。

・A業界:  1時間の労働で平均1,000円分の価値を生み出している

・B業界:  1時間の労働で平均10,000円分の価値を生み出している

上記のような業界があった場合、単純に言うとB業界はA業界に比べて10倍のお給料がもらえます

金融業界の人が20代で2000万円稼ぐ一方、ウェディング業界の人は30代後半で200万円で働いている…こういった現実は、「業界の生産性」の差ゆえに起こります。

そして、業界の生産性の差は、最大で20倍もの差があります。所属する業界が違うだけで、20倍とはいかなくとも10倍近くの給与の差が出てしまうのは、利益に圧倒的差があるので当然のことです。

そして業界の生産性が高いのが、金融業界やコンサル業界。それらに興味が持てないなら生産性が上がっている業界(IT業界)に属するのが、マーケットバリューをあげる最大の要因です。

間違ってもこれから衰退していくであろう業界に長く勤めてはいけません。そこで培った技術資産も、他社では通用しないケースが多いですしね。

 

今の仕事を知る。仕事には「ライフサイクル」がある。

全ての仕事にはライフサイクルがあります

100年前にプログラミングがなかったように、海外の大手タクシー会社がuberによって潰れてしまったように、紙の印刷会社がどんどん無くなっていくように、多くの仕事は生まれそして消えていきます。

その仕事の生まれては消えていく周期を、「仕事のライフサイクル」と呼びます。

仕事のライフサイクル

全ての仕事には明確に賞味期限があり、上記の表の①から④のように仕事のフェーズが変化していきます。

「イス」とは雇用の多い少ない、「代替可能性が低い」とはできる人の多い少ないを指します。

①ニッチ:イスも少なくできる人も少ない仕事。誰かが新しいことを始め、仕事が生まれる段階。

②スター:①のニッチな仕事が儲かるとわかり、どんどん同じ仕事をする人が増えていく状態。どんどん誰でもできるようシステムができていく。

③ルーチンワーク:②の仕事を誰でもできるようシステム化され、どんどんできる人が増え、やがて自動化されていく。

④消滅:③の代替可能な仕事は、人件費削減のため機械に代替していく。仕事の役割(物を運ぶ・文字を書く等)は無くならないけど、人が担う部分が無くなっていく。

表だとこんな感じです。

仕事のライフサイクルのイスの数

これから転職をするなら、①や②ならいいけど間違っても③や消滅寸前の④についてはいけません。目先の待遇や名声が大きくとも、長期的に見たら市場価値がどんどん低くなってしまいます。

 

転職の方法は幾つかのチャネルがある。

今の会社に何かしらの不満があり、転職を考え始めたらまず何をしますか?自分の行きたい会社やしたいこと、理想の働き方を思い描きとりあえず転職エージェントに登録してみるかと思います。

転職エージェントに登録したくさんの求人を眺めるのも大切ですが、実は転職をするためのチャネルはたくさんあります

1.ヘッドハンティングを受ける

2.転職エージェントに登録し紹介を受ける

3.ダイレクトリクルーティング型のサービスを使う

4.SNSなどのマッチングサービスを使う

5.直接応募、または友人から紹介してもらう

応募する側にとってはどれも同じように見えますが、会社側からすると上記は全く違います。

それは、コストです。上から順番にお金がかかります。転職エージェントで年収1,000万円の人を雇ったら、約300万円を転職エージェントに支払わないといけません。一方直接応募はただ。

これだけ金額差があると、採用担当の人はチャネルを使い分けています。

手に入れづらいけどどうしても欲しい人材や重要なポジションの人は、ヘッドハンティングや転職エージェントが多く、一方人が集まりやすい仕事やポジションは友人の紹介やSNSなどのサービスで募集したりします。

自分が本当に「ここに行きたい!」と思う会社があったら、上記のチャネルをチェックしましょう。転職エージェントには出していなくとも実際には募集している会社もたくさんあります。企業からしたら直接応募やSNSからの採用の方が遥かに得ですからね。

 

まとめ

ぼくが知って「おもしろい」と思ったことを幾つか抜粋しました。が、これらは氷山の一角。

その他にも、

・給料が高くても成熟した企業ではなく、自分のマーケットバリューが高まる企業に入るべき理由。

マーケットバリューと給料は長期的には一致する。そしてその事実を、日本では40歳すぎるまで教えてくれない。

・人間の99%は、やりたいことなんてまず見つからない。それよりも「どんな人でありたいか」「どんな状態でありたいか」を重視するべき。そんな人が仕事を楽しむために必要なこと。

・仕事の楽しさは、「緊張と緩和のバランス」が大切。これがどちらかに振り切っている場合、その環境はよくない。

「新卒で入るべき会社」と「転職で入るべき会社」は全く違う。

などなど。とても興味深い内容が盛り沢山でした。

 

早い人は1時間くらいで読めてしまうくらいの量なので、ぜひこの機会に「転職の思考法」を学んでみて、転職するか転職しないかを考えて頂ければいいのではないでしょうか。

また、「転職したいぜー!うおー!」と思った方は、ぜひ下記の転職エージェントで求人を確認してはいかがでしょうか。「転職の思考法」を読んでからの方がベストですが、求人を眺めるのはそれはそれで楽しいですしイメージが湧きますよね。。

おすすめ転職エージェント

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ではではー

 

転職の思考法

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