【体験談】IT留学でプログラミングを学ぶのってぶっちゃけどう?

IT留学でプログラミングを学ぶのってぶっちゃけどう?

巷で話題のIT留学。ネガティブな意見とポジティブな意見があり賛否両論ですが、実際はどうなんでしょう。

莫大な時間と費用をかけて、行く意味があるのでしょうか?

ぼくは「アクトハウス」というフィリピンのIT留学に半年間参加をしましたが、実際に行くと決めるまでとても悩みました。半年間で約200万円の出費は決して安くないし、人生の大きな決断です。

そういった過去のぼくのようなIT留学してプログラミングを学ぶか悩んでいる方に、実際にIT留学を経てプログラマーに就職したぼくが、IT留学の良いところや悪いところ、向き不向き等を包み隠さず紹介します

向いている人にはとてもとても良く、間違いなく人生が変わります。少なくとも、ぼくは人生が180度変わりました。しかしIT留学のよくない部分があることも事実。知らないで行くと痛い目をみます。

本記事で疑問点を解消し、プログラマーへの一歩を踏み出しましょう。

 

本記事の内容

・IT留学の一番の魅力は「人」や「職業」などの予想外の出会い

・あえてプログラミングを海外で学ぶ必要はない。お金も日本に比べはるかに高額。

・「現状から逃げたい」「予想外の出会いにワクワクしたい」人には向くが、プログラミングだけを学ぶなら日本のスクールが良い。

 

IT留学とは?

IT留学とは

ここ数年でIT留学を提供する学校が増えてきました。IT留学とは、英語に加えプログラミングも一緒に勉強しちゃおうという次世代の留学プログラムのことです。

プランによっては英語とプログラミングに加え「デザイン」「ビジネス」「ライティング」等を教えてくれるところもあります。

留学する国は、英語が日常で使われており費用の安いフィリピンやインドで盛んに行われていますが、オーストラリアやカナダなどアジア圏外でも行われています。

ひとえに「IT留学」といってもいろいろありますが、基本的に「英語」と「プログラミング」を学ぶ留学と思って頂いて間違いありません。

有名どころで言えば、webエンジニアかiphoneアプリかのコースを選べるNexSeed、英語とプログラミングに加え「ビジネス」も授業に取り入れているアクトハウス、1~3三ヶ月の短期でwebサイト制作と英語をがっつり学べるKredoの3つがあります。

ちなみにぼくは、ビジネスも学べることに魅力を感じアクトハウスの6ヶ月コースに参加しました。

 

IT留学でプログラミングを学ぶメリット

IT留学のメリット

IT留学へ行くことのメリットです。行ってから気づくことがたくさんありました。

 

「プログラミング」×「英語」は相性◎

プログラミングと英語の相性はめちゃくちゃいいです。なぜならプログラミングの情報は、日本語より英語の方が圧倒的に充実しているからです。

Googleで「プログラミング」と検索すると2,600万件ヒットしますが、「programming」と検索すると45,200万件。英語の方が20倍近く情報があります

仕事でプログラミングをしていると、調べごとをするために毎日何十回もGoogleで検索をかけます。その際、中には日本語では説明がないものもあるので、度々英語のドキュメントを読む必要があります。

この時に、完璧ではなくとも英語が読めるとめちゃくちゃ作業が捗ります。極端な話、英語ができるかできないかで、プログラミングで解決できる問題の領域が広がります

これはIT留学をしたことによる大きなメリットです。

プログラマーの条件として英語ができることは必須ではありませんが、できた方が幅が広がるし転職にもかなり有利になります。

 

新しい出会いがある

新しい出会いがある

新しい出会いによって、自分の選択肢や視野がとても広がります。「出会い」には「人との出会い」と「職業・生き方・価値観の出会い」がありました。

人との出会い

IT留学に行く人というのは、「未経験から海外でプログラミングを学ぼう」 と考える人。それを行動に移す人というのは、本当にみなさん個性豊かで魅力的な方ばかりでした。

「学生だけどすでに高いレベルでプログラミングを理解し、アフィリエイトで月数十万を稼いでいる」

「転売ビジネスで月数十万を稼いでいる」

「4ヶ国語をネイティブレベルで操る」

「会社の役員で年収1000万円越え」

などなど。普段の生活ではなかなか接点なく関わらないような方々です。それでもほとんどの方はプログラミングが未経験。スタート地点は同じなので対等に話し、悩み、競い合うことができ、友情が生まれます。

そんな個性豊かな方々と一緒に生活し友達になることは、それだけでとても刺激的で一生の財産になりました。

 

職業・生き方・価値観の出会い

ぼくの行った留学プログラム「アクトハウス」では「英語」「プログラミング」「ビジネス」の三つを主軸に学びますが、それ以外にもサブで「デザイン」「ライティング」「ディレクション」を触りだけですが学ぶことができます。

クラスメイトの中には、そのデザインの授業でデザインの楽しさ・深さに目覚め、留学が終わってからはデザイナーになるべくデザイン学校に通う人がいました。

また別のクラスメイトは、現地のバーでオーナーさんと仲良くなり、留学が終わってからもしばらく現地のバーでスタッフとして働いていました。

ぼく自身も、アフィリエイトという広告収入で稼げることをクラスメイトから教えてもらい、今ではプログラマーのお給料とは別に少額ですがアフィリエイトで稼いでいます。

こういった選択肢は、日本にいたらなかなか知ることができませんでした。

そういった何かしらの予想外の出会いが、IT留学にはあります。

 

IT留学をしたことにより箔がつく

留学をしたことにより箔がつく

「フィリピンでIT留学をし、プログラミングと英語を学んできました」というと、初対面の人にとても興味を持ってもらえます。

とりわけ転職の際に面接で興味を持って頂けます。もちろん「IT留学をした」というだけで面接が通るわけではありませんが、他の人よりインパクトがあり有利に働くことは間違いないです。

これは日常生活でも同じでした。「現地のプログラマーの状況」「スラム街でストリートチルドレンに囲まれた」「クラブで現地の娼婦に誘われた」などなど、プログラミングとは関係ないこともありますが、そういった経験はとても貴重であり他の人との差別化になります

ぼくはこの恩恵が意外にも大きいと感じました。

 

海外の隔離された環境で勉強でき、モチベーションが続きやすい

後ほど執筆します。

 

IT留学でプログラミングを学ぶデメリット

IT留学のデメリット

続いて、IT留学でプログラミングを学ぶデメリット・懸念点です。

 

プログラミングを海外で学ぶ必要性はない

プログラミングをあえて海外で学ぶ必要はありません

これが、プログラマー歴が長く高いレベルのプログラミング力を身につけているならば、IT最先端のサンフランシスコへ行き日本にはまだ無い技術が学べるかもしれませんが、未経験やちょっとかじったことある人だったらほとんどメリットはありません

IT留学は、場所は海外ですが基本的に日本語でプログラミングを習います。中には英語で教えてくれるスクールもありますが、最初は母国語でも難解で挫折者の多いプログラミングを、いきなり英語で教わるのはハードルが高いです。

なので、場所こそ海外ですが、授業内容は日本のプログラミングスクールとなんら変わりません。

むしろスクールによっては、講師や教材の質が日本のプログラミングスクールの方が高い場合もあります。

 

とにかく費用が高い

費用が高い

ぼくが通ったアクトハウスは、セブ島で半年間留学ができるIT留学です。その費用は、運営に払うお金が約150万。これに別途航空券やビザ更新費用が保険が更にかかり、現地の生活費も月3〜5万はかかるので、半年間の総額は約200万円くらいでした。

高すぎる…

日本のプログラミングスクールなら、半年間20~30万円くらいでIT留学と同等かそれ以上の勉強をすることができます。ぼくが以前通ったテックキャンプというプログラミングスクールは、半年間で20万円もしません。

金額が金額なので、IT留学を行っている会社はローンを組んでくれたりしますが、それでも200万円は大金なのでしっかり考える必要があります。

 

果たして「英語」と「プログラミング」を同時に学ぶ必要がある?

英語とプログラミングの相性は良く、これからの時代に大切と言われる二大スキルですが、果たしてIT留学でこれらを同時に学ぶ必要があるでしょうか。

「三ヶ月」「半年間」「一年間」など期間が決まっているIT留学。

仮に「半年間」のコースを受講したとして、単純にプログラミングと英語を半分ずつ勉強したとしたら、半年間英語だけを勉強した人の半分の時間になります。つまり半年間留学したとしても、実際に勉強した時間は英語3ヶ月分とプログラミング3ヶ月分

ぼくはこれに加えてビジネスの勉強もあったので、更にプログラミングや英語に割く時間は少なくなりました。(実際には後半英語の勉強はやめて、プログラミングに集中していましたが)

英語3ヶ月とプログラミング3ヶ月勉強するなら、3ヶ月語学のみの留学 + 3ヶ月日本のプログラミングスクールに通った方が、各々集中できますし費用が圧倒的に安くなります100万円くらい安くなるのではないでしょうか。

また、IT留学半年間の費用200万円を使うなら、半年間語学のみの留学 + 半年間プログラミングスクールも可能だと思います。こっちの方が語学力もプログラミング力も明らかにつきますね。

 

IT留学に向いている人

IT留学に向いている人

これまでIT留学でプログラミングを学ぶメリットやデメリットを紹介しましたが、じゃあどんな人がIT留学に向いているのでしょうか。

ぼくの実体験を元に、IT留学に向いてる人を紹介します。

 

現状から逃げたい

「就職活動が憂鬱」「仕事が死ぬほど辛い」「離婚した」「将来が不安でしょうがない」などなど、プログラミングを学びたいという気持ちが少しでもあるなら理由はなんでもいいのですが、こういった何かしらの辛いことがあり現状から逃げたいと思う人にとって、IT留学は向いているのではないでしょうか。

海外の発展途上国に出てみると、いろいろなことを感じます。その日暮らしをしているストリートチルドレンや、家族を養うため365日1日も休まずトラックを運転している運転手さん。それでも給料は日本円で5万円くらい。ブランド物なんて一生買うことができません。

ぼくは、仕事があまりに辛すぎて逃げるように留学をしたパターンなのですが、発展途上国フィリピンはあまりにも自分の常識と違いすぎて、ぼくは自分の悩みがちっぽけに思えてしまいました。本当に。仕事つらいくらいで何この世の終わりみたいに感じてるんだろう…?って。

IT留学で頑張って勉強をすればジョブチェンジできるだけのスキルはつくので、現状を変えることができます。

今を変えたい人は、必ず変えられます。

 

予想外の出会いにワクワクしたい

ワクワクしたい

ぼくは留学すると決めた時、上記に書いたメリット・デメリットは把握していませんでした。

冷静に分析していたら、半年間IT留学でプログラミングを勉強するより、三ヶ月語学留学をして三ヶ月プログラミングスクールに通う選択肢をとっていたかもしれません。

しかし、そうやって勢いでIT留学したからこそ、アフィリエイトという世界や一生の友達に出会えました。IT留学には、そういった予想外の出会いが高い確率であります。ぼくの周りの人の多くも、予想外の出来事に出会い今後の人生の進むベクトルが変わっていました

「とにかくプログラミングのみを最短で効率よく勉強したい」であったり「とにかくTOEICで900点以上とってビジネス会話もできるようになりたい」等、目的が明確化しており、その目標達成途中の寄り道を一切したくないなら、IT留学ではなく日本のプログラミングスクールに通った方がいいです。

 

まとめ

ぼくはIT留学をしてジョブチェンジもでき大満足でしたが、考え方や目的によっては日本のプログラミングスクールに通ったり、いきなり未経験からの就職やアルバイトの方が向いてる方もいるかと思います。

プログラミングを学ぶ選択肢はいくつかあるので、ぜひご自身に何が合っているか比較してみてじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

なんだかワクワクしてしまったり、なんかわからないなーという人は、とりあえずIT留学でフィリピンに行ってみたらいいと思います。

間違いなく1年後の自分を取り巻く世界は変わります

ちなみに、日本のプログラミングスクールに通うにしてもIT留学をするにしても、自身で最低限の勉強をしておくことはマストです。

そこを勉強しないというのは、単語も文法も全く知らないまま語学留学するのと同じくらいもったいないです。最低限の知識を事前に勉強しておくだけで、その後の吸収度合いが全く違います。

プログラミングを自分で勉強するなら、ドットインストールで3分間の動画を眺めつつProgateで実際にコードを書くのが一番です。

 

ではでは!

IT留学でプログラミングを学ぶのってぶっちゃけどう?

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