ここ最近、なんだかマウンティングの取り合いをしているような会話を良く耳にします。
「あ、この人自分に対してマウンティングしてきているな…」と分かると、あまりいい気はしませんよね。
本記事では、マウンティングする人の心理解説や、身近にいるマウンティングマンを種類ごとに分けました。
マウンティングを理解し、うまいこと受け流せるようになりましょう。
・マウンティングする人は自信がなくコンプレックスの裏返し。
・マウンティングには「お金」「異性関係」「音楽」「漫画」などいろんな種類がある。
・マウンティングは、相手を洗脳したいとき以外ではやらないほうがいい。
目次
マウンティングとは
会話を通して自分が優位であることを相手に伝え、上下関係を示すという行為。
出典: https://kirari-media.net/posts/1877
ここ最近よく耳にするようになったので、皆さんもなんとなくご存知ではないでしょうか。
「マウンティング」とは、元々は生物学で使われており、動物が相手の背中に乗ることで優位をアピールする行為でした。
それがいつしか人間界でも、「俺(私)のほうが優位だ」ということを示すための行為・言動を指すようになり、ある種の嘲笑的な言葉として使われるようになりました。
マウンティングする人の心理
マウンティングする人の心理はどんなものなんでしょう。
コンプレックスの裏返し。自信がなく不安。
ほとんどのマウンティングする人はこれです。
自分に自信がなく不安に思うがゆえに、相手のことを下げて優越感を得て、自尊心を保っています。
マウンティングの内容をよーく聞いてみると、その人のコンプレックスがだんだんと見えてくることが多いです。
例えば、「俺はお前より女にモテる!」というマウンティングをしてくる人だったら、
・昔は女性に全然モテなかった
・今も本当はモテていない
・自分よりモテる人がたくさんいるのを知っており、それが悔しい。
というようなコンプレックスを抱えている可能性が高いです。本人は無自覚な可能性もあります。
本当に自分に自信があったら、あえて自分の価値を高めようとマウンティングする必要なんてありませんからね…!
人のことが気になって仕方ない。
マウンティングする人は、他人からどう見られるかとても気にしています。
人からどう見られるかが気になって仕方ないのでマウンティングをし、少しでも自分がすごい人だと見られるようにします。
マウンティングの種類
今まで出会ってきた、マウンティングする人を分類分けしました。
あなたの周りにも1人はいませんか…?こういうマウンティングをしてくる人。
仕事(スキル)マウンティング
その会社や業界にいる時間が長く、仕事がある程度できるようになると、自分より経験が浅く仕事ができない人に対してマウンティングをとる人です。
また、仕事ができるできないだけではなく、どういう業界・会社に勤めているか。職歴はどうか。役職はどうかなどでもマウンティングをとります。
Twitterを見ていると、最近では特に「会社員かフリーランスか」のマウンティングの取り合いがとても多いです。
お金マウンティング
いくら稼いでいるかマウンティングです。
一説によると、年収が1,000万円前後もらっている大企業勤のサラリーマンに多いそうです。ぼくの周りにいないので分かりませんが。。
逆に年収2,000万、3,000万と上がると、お金マウンティングをしなくなるそうです。人間って不思議。
異性事情マウンティング
自分がどれだけ相手よりモテるかでマウンティングします。
しかし本当にモテる人は話しててもわかるし、モテる人はそういうマウンティングをしないからモテるのであって、異性事情マウンティングする人のモテない率はとても高いです。(当社調べ)
または自分の彼氏彼女が、相手の彼氏彼女よりどれだけスペックが高いかでもマウンティングします。
これは特に女性に多いそうです。
知識・経験マウンティング
自分が詳しいことや経験が長いゆえのあれこれでマウンティングします。
よくいう居酒屋で若い子に説教なり自慢話をするおじさんがこれに当たります。
音楽や漫画や小説などのカルチャーマウンティング
メジャーなものや大衆受けするものを「好き」というと、その分野に詳しくマイナーなもの好きな人が、「そんな有名なのが好きなんだね」と、マウンティングをとります。
例えば漫画でいえば「ワンピース」、音楽でいえば「RADWIMPS」、小説でいえば「村上春樹」。
これらを好きというと、マウンティングとりたい人の格好の餌食となります。
洋服マウンティング
例えば「Burberry」「Ralph Lauren」「gucci」など、誰もが知っている有名なブランドで身を固めていると、マイナーなブランドを知っている服好きな人がマウンティングをとろうとするケースです。
あとは、逆に高い洋服や時計を身につけ、そこでマウンティングをとる人もいます。お金マウンティングの一種ですね。
マウンティングは百害あって一利なし。いますぐやめたほうがいい。
言わずもがな、マウンティングは色々デメリットがありよくないので、その理由です。
言われなくても分かる。
その人が本当に知識があったりお金があったり異性にモテたりするのであれば、言わなくてもまず分かります。
言わなくても伝わっていることをあえて言うのは、時間の無駄でもありますし「マウンティングをしている」と思われるのでやめましょう。
マウンティングすることにより、された側は自分の中でその人を下にみる。
マウンティングする人の心理としては、「相手より自分の方が上に立ちたい」というもの。
しかし実際にマウンティングをされると、された側は「ああこの人はこういうマウンティングをとる人なんだ…しょうもないな…」と、そのマウンティングをとってきた人のことを心の中では下に見ることが多いです。
本来は「上と思われたい」からマウンティングをするのに、そのマウンティングにより「下」と思われてしまう…皮肉なことです。
「上」と思われたとしても、人は離れていく。
マウンティングができ、ある分野での上下関係を明示的に示せたとします。
しかし、日常的にマウンティングしてくる人と、一緒にいたいと思う人がどれほどいるでしょうか。
ぼくの周りでもマウンティングをとりまくる人がいますが、その人の周りには友達がおらず、最初は仲良くともだんだんと人が離れていきます。
マウンティングが役立つときもあるかも?
しかししかし、こんなマウンティングですが役立つこともあるかもしれません。
個人としての感情抜きに上下関係を刷り込ませるときのみ。
相手に上下関係を刷り込ませ、ある種洗脳したい時です。
以前ぼくが書いた記事で「大手ブラック企業の新人研修が圧倒的洗脳だった件について。」があります。
大手ブラック企業の超体育会系新人研修は、先輩が絶えずマウントをとりまくってきます。
そのマウンティングをとりまくってくる先輩のことを、たとえそれが仕事だとわかっていても、みんなだんだんと嫌いになっていきます。
しかし、14日間複数人からマウントを取られ続けると、だんだんと自分でも「先輩は上。私は下。」というような意識になり、言われたことをただただ従うマシーンと化してきます。
そのように、お互いが人間として好きか嫌いかは置いといて、上下関係を植え付け洗脳したい時には、マウンティングをし続けるのはいいのかもしれません。
マウンティングへの対策・対処法
マウンティングをされた際の対策・対処法です。
てきとうに褒める。
何かでマウンティングをされたら、「すごいですね!」「さすがですね!」「天才!素敵だなあ」などとてきとうに褒めます。
そうすると相手の自尊心が満たされ、マウンティングが早く終わります。
間違っても「いや私だって〜」と反論してはいけません。
相槌だけの最小限の対応をし、流す。
「そんなマウンティング野郎なんて嘘でも褒めたくないわ!」という方は、「へ〜」「そうですか」「まじすか」などのてきとうな相槌をし、流しましょう。
相手はそんなにいい気がしないかもしれませんが、反応が薄いことに気づきいずれはマウンティングを辞めることでしょう。
離れる。
相手がマウンティングを始めたら、隙をみてその場から離脱します。
一緒にいたくない人や消耗してしまう人と一緒にいる必要なんてありません。
即離脱し距離をとりましょう。
「マウンティング」と「事実を述べる」ことは違うから注意
どこからマウンティングなのかは、線引きが難しいです。
その人同士の関係性やその人の感じ方、前後の文脈や言い方など様々な要因があり「マウンティング」となります。
そこで注意したいのは、「マウンティング」と「ただ事実を述べている」は全然違うということです。
例えば、「タワーマンションに住んでいる」と、ある友人が言ってきたとします。
こちらから「どんな家に住んでいるの?」と聞いたり、何気ない文脈で言ってたらそれはマウンティングではなく、ただ事実を述べただけですよね。
しかしこれが、「タワーマンション住んでるのすげーだろー!お前よりもすごいところに住んでるんだぞー!褒めろ褒めろ!」みたいな言い方、文脈だった際に、初めてマウンティングとなります。
なんでもかんでも「うわーマウンティングされている。。。」と思うのも、またそれはそれでこちらに問題がある気がするので、そこは冷静に見定めましょう。
まとめ
人は誰しも、他人によく見られたいもの。
ぼくも自身のコンプレックスゆえに、ついマウンティングを取ってしまうことがありましたが、後でとても後悔します。
自分の言動を客観的に見つめ、ストレスのない関係を築きたいものですね。
ではではー
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