近年「副業解禁」もあり、副業を始める人が多いですよね。
そんな中、ぼくも個人で副業としてwebコーディングの仕事を受注し始めました。
本腰を入れて仕事を受注し始めたのが2018年の11月。
そして昨月2018年12月に、コーディングの仕事で納品した物の売り上げが50万円を超えました。
自分の手元がいっぱいの時に頼まれた案件は、自分で実装せずさらに外注し、ぼくはディレクションを行いました。それが約12万円。
コーディングとディレクションの仕事を合わせて、約62万円の収益です。
この記事を書いているぼくは、プログラミング学習歴2年、実務経験1年6ヶ月の26歳。
特別難しいことができるわけではありませんが、副業で60万円超えはなかなかうまく仕事を捌けたと思うので、その受注方法や単価やかかった日数などを説明します。
副業に興味のあるwebプログラマーさんや、プログラミングを学ぼうとしている方々の参考になればと思います。
・仕事内容、単価、かかった日数
・仕事の受注経路は基本「ランサーズ」
・特に大切だったのは「制作会社からの継続発注」「制作実績」「初回の案件は全力」
仕事内容、単価、かかった日数
仕事内容
LP(ランディングページ)が3つ、コーポレートサイトが1つ、ディレクションが2つ、の計6案件でした。
ぼくは本業でwebプログラマーとして働いているので、平日にがっつりと時間を割くことができません。
なので、実装にそれほど時間のかからないLPの案件を多めに受注しました。
単価
LP・・・9.7万円
LP・・・12.9万円
LP(一部wordpress)・・・8万円
コーポレートサイト・・・18万円
ディレクション・・・4.7万円
ディレクション・・・9.4万円
合計で62.7万円です。
LPの単価が割と高かったり、最初安い案件でも稼働が想定工数を超えた場合、しっかりと追加請求をしていたのでこのくらいの金額になりました。
あとは「明後日にはテストアップして!土日に稼働してください!」みたいな納期が極端に短い場合は、お急ぎ量で金額を少し足させていただきました。
かかった日数
順不同です。だいたいですが、それぞれの案件に下記の日数がかかりました。
4日、2日、0.5日、3日、1日、1日
計11.5日。
かかった時間は、11.5日 × 8時間 = 92時間
時給換算だと、627,000円 ÷ 92時間 = 6815円
人日換算だと、時給6815円 × 8時間 = 54,520円
1つコーポレートサイトを受注したのですが、本気出したら4〜5日で終わりそうな内容なのにまとまって時間が取れず、ちびちびと作業し結局まる一ヶ月近くかかってしまいました。
いいクライアントだったために申し訳なかった…反省…
大体平日に1〜4時間 + 休みの日に2〜3時間くらいやっていました。多分。基本は平日です。
実際に会ったりやメールもしていたので、コミュニケーションコストがもうちょっとかかったかもしれません。
仕事受注の条件
ぼくが仕事を受注する際に考えていた条件です。
人日最低3万から
1日の稼働料金は最低でも3万円〜にしていました。
一般的なスピードでの1日3万円です。
一般的に3日かかりそうで、でも自分は得意な分野でテンプレートもあるから2日でできてしまいそうな場合では、9万円で出しています。
それより安い案件の話もいくつか頂いたのですが、断るようにしていました。(安い案件で手数増やすと、自分の作業量が無限に増えてしまうし、外注に振るにも予算が無いと厳しいので、、、)
イケイケの制作会社だったら人日5〜7万は取ったりするので、法人に頼むよりはだいぶ安く、しかし個人のコーディングの仕事としてはもしかしたら少々高いのかもしれません。
それでもクライアントには、「高い」と言われたこともありませんし、なんなら逆に「どうしてこんな安くやってくれるんですか?」と言われたこともあります。
逆に制作会社はお金取りすぎなんじゃー!
基本「できること」ばかり受注
基本的には、自分のスキルでほぼ完全に納品までの道のりが見えるもののみ受注しました。
感覚でいうと85%以上わかるもの。15%以上わからないところがありそうな案件は受注していません。
というのも、ぼくは本業で会社員をしているので、副業でハマる(バグとかエラーがあって、なかなか解決できなくてそのために時間を割かれまくること)と、もう大変です!
本業のように周りに助けてくれる人もいませんし、副業なので大量に時間をかけることができず、最悪納期が遅れ納品できない可能性があります。副業で朝までプログラミングして、次の日会社でプログラミングするなんてゲロを吐いたのち爆発し弾け飛んでしまいます。
あと、わからないところが多すぎると、見積もりも読めなくなってしまい見当外れの高いor安い見積もりを出してしまうかもしれません。
それらの理由で、内容がちゃんと自分で理解でき、納品までの日数がある程度正確に読めるものだけを受注しました。
本当は、自分ができないようなものを受注した方がスキルがつくしそうすべきですが、まあ副業なので良しとします。
フリーランスだったらこの姿勢ではダメですね。
納期がゆったりの仕事と短い仕事を並走
1ヶ月間、「やることがない」という状況はありませんでした。
というのも、納期が数日と短いLPの案件をちょくちょくこなしつつ、落ち着いたタイミングで納期がゆったりしているコーポレートサイトの案件を進めていたからです。
「コーポレートサイト進める→ LP納品 → コーポレートサイト進める → LP納品 → コーポレートサイト進める」といった感じです。
こうやって、納期が短いのと長いのを並走して進めて行くと、常にやることがあり時間を無駄にしませんでした。
納期の長い案件は、心持ちとしてもありがたかったです。
納品まで時間がかかってしまいクライアントには申し訳なかったですが…
自分でできなかったら外注
案件が同時期に複数重なり、自分自身で捌き切れない時は外注していました。
付き合いを長くしたいクライアントには、「とりあえず頼めばいつもなんでもやってくれる人」的な印象を持って欲しかったので、なるべく断りたくなかったからです。
外注とはいっても、修正点をまとめたり外注の人がやったソースコードをチェックし修正したり、クライアントの修正を全部自分で対応したいと、それなりに工数はかかりました。
しかしかかった時間と収益を考えると、一番コストパフォーマンスが高かったです。
フリーのディレクター最強説。
仕事の獲得方法
12月に受注した案件6つの受注経路は下記です。クライアントは3ラインです。
ランサーズ経由の制作会社(2社)
知り合いからの紹介のディレクター(1人)
ランサーズで2人、知り合いに紹介してもらったディレクターの方1人、の計3名。
この3名のクライアントからお仕事を継続的に頂いています。
ランサーズやクラウドワークスは単価が安いと言われていますが、探せば今回のぼくのケースのように、割のいい案件も結構あります。
もちろん競合はすごいですが、申し込むだけなら失うのはちょっとの時間だけなので、とりあえず定期的に覗いてみて申し込んでみるべしです。案外お宝案件が眠っているかも。
とりあえず二大クラウドソーシングサービスの、クラウドワークス とランサーズは登録マスト。プログラミング以外にもデザインや簡単なライターのお仕事がたくさんあります。
副業月収60万円を越えるために必要不可欠だったこと。
コーディングと一部ディレクションで月60万円を越えるために、大切だったと思うことです。
前提として、web業界の見積もりはぶっ壊れている。
業界の方ならわかるかと思いますが、web業界の見積もりは割とぶっ壊れています(゚∀。)
同じ内容のコーポレートサイトでも、
制作会社Aだと60万
制作会社Bだと30万
フリーランスだと15万
みたいなことが往々にしてあります。
なのに、「制作会社Aは新卒のコーダーが作り、フリーランスの人はコーディング歴5年目で、フリーランスの方が安いのに品質が良い」みたいなこともあったりします。
このぶっ壊れているのを理解し、自分の人日単価 × 日数 で冷静に見積もりを出します。
制作会社との繋がりが大切【継続的に受注できる】
制作会社から案件を受注できると、めちゃくちゃでかいです。
制作会社の方はちゃんと知識があるので、案件の難易度やかかる工数を理解しており、割と適正な金額で取引してくださいます。
それこそ人日3万円以上で取引してくれました。
また、知識がありディレクションに長けているので、やりとりがスムーズでコミュニケーションコストがそれほどかかりません。
さらにさらにありがたいのが、初回の案件をちゃんとこなすと、以後継続的に案件を発注してくれます。どの制作会社も継続的に案件を抱えており、人手不足が多いですからね。
毎回新規の案件を自分で受注するのは、結構精神的にもタフな作業なので、こうやって継続的に発注してくれるクライアントといかに繋がれるかが大切です。
ぼくはとある制作会社からの発注が多く、11月、12月、1月と毎月新規案件を発注して頂いています。
初回の案件は利益度外視のマジ本気対応
継続して発注をくれそうなクライアントとの初回の案件は、自分のできることを最大限にし納品物やコミュニケーションなどとにかく質が高くかつ迅速にします。
仕事をしているとついつい「この金額ならこのくらいまでやっていればいいだろう…」と思ってしまいがちですが、初回はとにかく自分のできる最大限の成果を出します。
そうすることにより、クライアントからの信頼が得られ、継続案件に繋がります。
たとえ初回で手をかけすぎて人日単価が少々安くなってしまっても、その後2回3回と継続発注をもらえれば、長期的にはプラスのはず。
ぼくは初回は丁寧すぎるくらい対応しました。もちろん2回目以降もしっかりやりましたけども!
見積もりはある程度強気でだす。
見積もりを作るとき、「このくらいの作業内容なら、もっと安くやる人もいるし、そんな難しくないから他の人でもできるしな…もっと安くしよう」と考えてしまうことがあります。
しかし、上記のように思ってしまうことがありつつも、見積もりはある程度強気の価格で出しました。
web業界の見積もりは割とバグっており、同じ内容でも高い人と安い人がいるので、上と下を見ても仕方ありません。
自分が「これくらいならやってもいいかな」と思うような値段で、かつ常識の範囲内の価格なら良しです。
それで一回提案してみて、予算と合わないならまたすり合わせをすればいいですからね。
それに安すぎる見積もりは、大きく見ると業界全体の見積もりの単価を下げてしまうので、個人的にもあまりやらないほうがいいかと思います。
会いたがるクライアントは良クライアントの確率高し。
今までたくさんのクライアントからお仕事をいただきましたが、実際に会いたがるクライアントは、良クライアントが多かったです。
「実際に会う」というのは、時間を割くのでお互いがめんどくさいもの。
でも、そんなめんどくさいことをするくらいちゃんと案件に対してコミットしている証拠でもあります。
また、人は会ったある人にはなかなか酷いことができません。
Twitterとか顕著ですよね。知らない人には悪口やクソリプを送れても、自分の知り合いにはなかなかそんな事は言いません。
メールのみの関係だと、連絡が途絶えたり指示がてきとうだったり挙句の果てにはいちゃもんをつけてお金を払わないような、作業者を無下にするクライアントも結構いました。
しかし実際に会って会話をしたクライアントは、みんな技術者として敬意を払うような対応をしてくださいました。
クライアントが「もし宜しければ1時間ほど弊社でお会いし話ができればと思います。」と言ってきたら、良クライアントの確率高しなので、多少めんどくさくともぜひ行きましょう。
めんどくさいけどね!
過去の「制作実績」こそ最強の営業ツール
クライアントは何を判断して「この人にお願いしよう」と思うのでしょうか。
「メールの文面」「返信の速さ」「金額」「経歴」等、色々ありますが、その中でも最も大きいのが「制作実績」。その人のスキルを見るにはそれ以外でなかなか判断できませんからね。
ぼくはありがたいことに、今勤めている制作会社で最大級の大手の案件を何十回も担当してきました。
そのおかげもあってか、クラウドソーシングで60件以上応募ある中から選ばれたことがあります。その決め手は「制作実績」だったとクライアントに言われました。
また、他の制作会社のクライアントにも、制作実績がたくさんあり大手の案件に慣れているから、品質も信頼でき安心して任せられると言ってくださいました。
しっかりと自信のある制作実績が2、3あれば、それを使いさらに案件を受注できるので、実績がない人は自分のサイトでもいいので素敵な制作物を作ることが案件受注にはマストです。
それゆえに、多少見積もりが高くても、「この人に任せてみよう」となります。
まとめ
このような感じで案件を受注し売り上げが60万円を超えました。
しかしながら、サラリーマンをやりながら月100時間近くの副業は、プライベートが削られなかなかにハードでした。平日も映画観たいし本読みたいし飲みに行きたいしたくさん寝たい。。。
もうここまでがっつりやるつもりはなく、月に1~2件軽めの案件をこなし、他は全部外注or断ります。
あとコーディングの仕事は労働集約型で、労働に頼って売り上げが出ます。働いたら働いた分だけお金が入る的なビジネス形式です。
副業するならそういった労働集約型ではなく、本当はブログとか株などの資産蓄積型で少労所得がいいですね。
圧倒的に働きたくないので…
とはいえブログで月10万円の売り上げとかでも、もうめちゃくちゃハードル高いのですが、プログラミングだと割と簡単に稼げてしまうので、なんかギャップがすごいです。
ではではー
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